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着るから着こなすへ

旭川きもの部5周年パーティーの日は久々にチャーターメンバーが揃い

我が家で着付けをしてからの会場入り。(この写真が好きですw)

「そういえば、一番最初のイベントの時もこうやって集まって髪の毛どうしよ〜とか着付けだ〜ってワイワイしながら準備したよねー♪」というのが当日の会話。

そうそう、思い出します。 「髪、巻いて〜」「ちょっとここ持っててくれる〜?」・・・ 女子っぽさ満開の時間、いや、女子更衣室とでも言うべきか。。。w

そんな懐かしさから記憶と過去の写真を遡りましたらば、

今回のパーティーはそうなのですが、

1回目のイベント時も私がコーディネートをさせて頂いておりました。

そのコーデと着こなしの変遷はこれ一見の価値あり。 自らハードルをあげておりますが(笑)、ご覧くださいませ。

旭川きもの部Facebookページ」で着物姿を発信していくにあたり、

着物はこうあるべき!という固定概念や敷居の高さを少しでも取り除き、

着物を着たことのない方が「ちょっと着てみたいかも」とか

着れる方が「そうか、これでもいいのね。私も真似して遊んでみようかな」と

思ってもらえるようにというのが当初の目標でした。

まずは間口を広げて、着物に興味をもってもらうこと。

着物に慣れれば自然と着方やTPO、個性や着こなしについて考えられるようになると思っていますので、イベントではそのモデルとしてフジ&ナミちゃんには一石を投じてもらおうと考えたのです。

今見ますと、若さあってのコーデであり「洋服ミックス」が定着しつつある今でこそ見慣れた感じ、というよりもっと洗練されているとは思いますが、当時としては旭川きもの部的に斬新であったかと思われます。多分w

1回目のイベント、2012年11月の写真。

(スマホのカメラ機能の発達に驚かされます。拡大の限界です。)

【フジさま(左)】

赤い着物がいい!からスタートしたコーデです。黒半襟にはレースを重ねています。

半幅帯にピンクのストールを帯揚げとしてプラス。

「きもの de ボジョレー」というイベント名でしたので帯締めに葡萄に見立てたネックレスをオンさせて。

【ナミちゃんさま(右)】

「この着物が似合いそうだな〜。どぉ?」

「うん、着てみたい!」からスタートしたコーデです。

柄半襟は手芸店のハギレを使いましたので店頭では見かけることのない柄であったかと。

兵児帯で代わり結びにしまして、ニットストールを帯揚げに。帯締めは2本使いで。

「遊び」がテーマでありました。 このときは9割の方が正統派の着こなしでご参加されておりましたので、みなさまに注目していただいていた様子を覚えております。

その後、

私の着物を色々と着回してみたり、実家にあった着物に袖を通してみたり、頂戴したり(着物を着始めると着物が集まってくる→着物あるある)、購入したり・・と

二人は着物を着る機会をどんどん作っていくわけです。 最初は着せられていた二人も、自装ができるようになり、着物に慣れ、所作が身につき、好みというものも出てきます。

赤い着物を気に入ったフジさまにおかれましてはロックなライブにも着物でお出かけ♪

会場ではファンの方にも好評だったとか。

その頃、私は伝統色彩士協会での伝統色の勉強をスタートさせました。 二人を見ていて「似合う色」と「好みの色」の違いをなんとなくの感覚ではなく理論的に伝えることができたら、もっと着物を素敵に着こなせるのではと思ったからです。

もちろん私自身も。

そして伝統色彩士協会の認定講師になり、

早速、二人の「和のパーソナルカラー診断」をさせていただきました。

診断結果は・・・

【フジさま(左)】

青味を得意とする桜子さん。

【ナミちゃんさま(右)】

黄味を得意とする桃子さん。 全く逆の色味を得意とする二人。

なんとなーく感じていた得意な色と苦手な色も診断時に使用するドレープでその両方を比較し、本人も、私も納得。

さて、5年の年月が流れます。 5周年パーティーのホストとしての立ち位置とバランス。

そして本人の好みとチャレンジしたい着こなし、イメージと和のパーソナルカラー。

そんな色々を加味したコーデがこちら。

【フジさま】

ピンクをこよなく愛した5年。そこからの脱皮を希望。

それでも女性らしさと華やかさを出したくてやはりここはピンクの帯揚げを。 そのピンクは桜子さんの得意な撫子色でアクセントに。

【ナミちゃんさま】

20代の頃に誂えた着物とのこと。渋い!

でもその時から自分に似合う色をわかっていたのですね♪

着物に合わせた帯揚げ・帯締めは素鼠色でこれまた渋い!今回は帯締めのみ使用。 パンチが欲しいナミちゃんさま、帯揚げの紫でご納得☆(紫も得意カラー)

さて、なんとなくお気付きですか? 二人が着ている着物の色がベストカラーであること。 前段でお見せしたドレープの中の色が今回の着物を構成しています。

ライトとカメラの違いで正確な色にはなりませんが〜

なんとなく遠目に写真を上下スライドさせながらご覧ください(笑) フジさまの花柄は拡大するとこのような色彩で描かれていますし、

ナミちゃんさまは見た通り、このような色彩でぼかしになっています。

「なんとなく似合う」、「なんとなく好き」のコーディネートもハズレではありませんし、着たいものを楽しんで着ることが一番です。

でもそこにほんの少しの理論(和のパーソナルカラー)がプラスされると顔映りやお相手の受ける印象が変わります。得意な色を味方にすれば自分らしく様々な着こなしにもチャレンジできるのです。

着物を「着る」ことと「着こなす」ことは似て非なり。

より自分らしく美しく見せる色と着方を知ることの追求はキモノビトの愉しみのひとつかと思うのであります。

と、ここまでが二人をモデルにした私の5年の変化なのですが、

二人の変化にも気づかれましたでしょうか?

それは「着慣れ感」

違うと思われませんか?

5年の間に何度も着物に袖を通した結果が出ていると思うのです。

スーツに着られ初々しさ満点だった社会人1年生がスーツに馴染んでいくように、

着物も同じく馴染んでいくのです。

着物、どんどん着てまいりましょう!!

そして着てみて気づくあれやこれ、疑問や悩みを解決したいときはどうぞ和t ceteraまでご相談くださいませ。お手伝いさせていただきます!

余談ではありますが、さらなるスキルアップのため、 この週末はワタクシ、東京へ修行へ行ってまいります。

そのご報告も近々できればと思っております。

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